エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(3850 東証マザーズ)
創業来、パッケージソフトウェアの開発及び販売を手掛けている
14 年3 月期の営業大幅減益を受け、中期業績予想を見直し
業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作
◆ 主力事業はパッケージソフトウェアの開発及び販売
・エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(以下、同社)は、エヌ・ティ・ティ・デ ータ(所有割合46.8%)の子会社である。
・ブラウザ上で作動するパッケージソフト「intra-mart」を創業来、開発及び 販売している。14 年3 月末の導入企業数は3,300 社を超えている。
◆ 14 年3 月期は不採算案件と円安進行で低迷
・14/3 期決算は、前期比19.5%増収ながら同45.5%営業減益と低迷し た。
・減益要因としては、製品拡充が想定より遅れたことによる既存ユーザー への販売進捗の遅れ、国内子会社における不採算案件の発生、人民元 に対して円安が進んだため、円建て受注分の人民元換算の売上高が目 減りしたことから、上海子会社の採算性が低下したこと等が挙げられる。
◆ 15 年3 月期は大幅増益へ
・15/3 期について同社は、前期比16.2%増収、122.5%営業増益を予想し ている。パッケージ事業の採算改善、サービス事業における国内の子会 社の採算向上を見込んでいるためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では15/3 期業績について、 従来予想を修正し、同社予想と同じ水準を予想する。
◆ 投資に際しての留意点
・同社は中長期的に配当性向を15%まで引き上げることを目指している。 当センターでは15/3 期の1 株当たり配当金は年6.5 円、16/3 期以降に ついては、増益基調が続くと予想されることから、増配が続くと予想する。