ハイマックス(4299 東証二部)

2014/06/20

独立系の中堅システムインテグレータ、保険業界に強みを持つ
中期的な業容拡大のため、当面は開発要員の拡充に注力

業種:情報通信業
アナリスト:松尾十作

◆ 中堅の独立系システムインテグレータ
・ハイマックス(以下、同社)は、独立系の中堅システムインテグレータで、 金融、なかでも保険業界向けに強みを持っている。
・売上高は、コンピュータシステムの企画、設計、開発であるシステム・ソリ ューションサービスとシステムの稼働後に提供するシステム・メンテナンス サービスで構成されている。

◆ 14 年3 月期決算は固定費負担軽減で二桁増益に
・14/3 期決算は、売上高9,328 百万円(前期比2.8%増)、営業利益706 百万円(同12.6%増)と増収増益であった。
・売上総利益は前期比1.8%増、販売費及び一般管理費は同0.1%増と前 期比ほぼ横ばいであった。固定費負担減効果から売上高営業利益率は 前期比0.7%ポイント上昇し7.6%であった。

◆ 15 年3 月期業績は開発要員増等で利益横ばいへ
・15/3 期について同社は、売上高10,000 百万円(前期比7.2%増)、営業 利益710 百万円(同0.5%増)と予想している。増収率に比べ営業増益 率が見劣りするのは、開発要員増に伴う人件費や採用費及び教育費の 増加等を厚く見込んでいるためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、同社の予想は妥当と判 断している。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の配当政策は、安定的かつ適正な利益還元の継続を基本としてい る。同社は14/3 期の1 株当たり配当金を年間25 円と予定しており、15/3 期も同額を計画している。
・同社の株価バリュエーションを同業他社と比較すると、今期予想基準 PER は他社に比べ低位にあるが、利益成長性の低さが反映されているも のと考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。