FPG (7148 東証一部)

2014/05/30

独立系のタックス・リース・アレンジメント会社
投資顧問業に参入、金融商品及びサービスの拡充を図る

業種:証券・商品先物業
アナリスト:松尾十作

◆ 独立系のタックス・リース・アレンジメント会社
・FPG(以下、同社)は、航空機、船舶、海上輸送用コンテナを対象とした 独立系のタックス・リース・アレンジメント会社である。
・顧客に提供する金融商品及びサービスの拡充を図っており、13 年8 月 に不動産関連事業及び証券業を開始したのに続き、14 年4 月に投資顧 問会社を買収し、投資顧問業に参入した。

◆ 14 年9 月期上期は大幅増益
・14/9 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比46.6%増収、 34.8%経常増益であった。タックス・リース・アレンジメント事業は同36.6% 増収となり、その他事業は同236.5%増収であった。
・その他事業が高い伸びとなったのは、13/9 期第4 四半期からの新規事 業である不動産事業及び証券業の貢献が主な要因である。

◆ 14 年9 月期も好調続く
・14/9 期について同社は、上期実績を踏まえ、前期比35.7%増収、23.0% 経常増益と、期初の見通しである29.6%増収、12.2%経常増益から増額 修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも予想を同社予想とほぼ同 水準まで上方修正した。足元の状況を踏まえてタックス・リース・アレンジ メント事業の出資金販売額予想を増額したためである。 ◆

◆ 投資に際しての留意点
・同社は配当性向について30%以上を目標としている。
・当センターでは14/9 期の配当金については同社予想に比べ1 円多い 年17.5 円を予想する。15/9 期及び16/9 期の配当金は、増益基調の持 続が見込まれることから、各々22.0 円、29.0 円と予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。