ハピネス・アンド・ディ(3174 東証JQS)

2014/05/23

全国のショッピングセンターにセレクトショップを展開
14 年8 月期は、円安に伴う海外ブランド品の値上がりが影をさす

業種:小売業
アナリスト:松尾十作

◆ ショッピングセンターに出店するセレクトショップ
・ハピネス・アンド・ディ(以下、同社)は、全国のショッピングセンター内に 出店するセレクトショップで、バッグ、小物、時計など主に海外ブランド品 を販売している。
・「人生の節目や大切な日、『記念日』に贈るプレゼントを選ぶ特別なショッ プ」を目指している。業歴20 年以上を有し、イオングループと親密であ る。

◆ 14 年8 月期上期決算は営業二桁減益
・14/8 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、6.9%増収、20.1%営業減 益で、同社が期初に見込んだ業績に対する達成率は、売上高で95.9%、 営業利益で80.7%であった。
・売上高未達の要因は、円安に伴う海外ブランド品の販売価格の上昇に よる消費者離れと第2 四半期の天候不順の影響である。営業利益が未 達となったのは、売上高の予算未達と円安に伴う海外ブランド品の仕入れ 価格の上昇が主な要因である。

◆ 14 年8 月期は営業減益へ
・14/8 期について、同社は前期比9.8%増収、1.7%営業増益を見込み、期 初予想を据え置いた。証券リサーチセンター(以下、当センター)では、 従来の予想を減額修正し、同5.8%増収、16.7%営業減益を予想する。
・14/8 期の売上予想を同社予想より6 億円余り低く、営業利益は前期比減 益を予想するのは、上期が不振だったことに加え、下期の業績予想も上 期同様に既存店売上高低迷を想定したためである。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、安定配当を基本方針とし、株主優待制度を導入しており、株主 に商品券または優待商品などを贈呈している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。