GMO クラウド(3788 東証マザーズ)

2014/04/18

13 年12 月期決算は増収ながら営業減益
電子認証サービスが海外を中心に伸長するがホスティングサービスの苦戦が続く

業種:情報・通信業
アナリスト:柴田郁夫

◆ ホスティングサービスと電子認証サービスの2 本柱
・GMO クラウド(以下、同社)は通販サイトやWEB サービス事業者向け にサーバを貸し出すホスティングサービスと、電子認証サービスをグロ ーバルに展開するセキュリティサービスを2 本柱として、WEB制作や翻 訳サービスなどのソリューションサービスも展開している。
・同社のホスティングサービスの契約件数は、低価格を武器に13/12 期 末で約13.3 万件と国内最大規模を誇る。また、電子認証サービスの国 内シェアは1 位、海外シェアは4 位である。

◆ 13 年12 月期決算は増収ながら営業減益
・13/12 期決算は、前期比6.4%増であったが、営業利益は同2.6%減、 経常利益は同6.7%減であった。
・主力のホスティングサービスが契約件数の減少と単価下落により苦戦 する一方、セキュリティサービス(電子認証サービス)が海外を中心に大 きく伸長したことで増収を確保した。注力するクラウドサービスは小規模 ながらも着実に拡大している。

◆ 証券リサーチセンターは14 年12 月期の増収増益を予想
・14/12 月期の業績見通しについて、証券リサーチセンター(以下、当セ ンター)では、同社予想を下回る売上高10,430 百万円(前期比4.2% 増)、営業利益1,030 百万円(同8.9%増)を予想する。ソリューションサ ービス事業の伸び率に関して同社予想よりも慎重な見方をしたことが 主因である。

◆ 中期業績見通し
・当センターでは、主力事業のホスティングサービス事業の足元での不 振に鑑み、前回レポートの中期業績予想を減額修正した。16/12 期ま での新たな予想成長率は売上高が年率4.6%、営業利益が同11.2% である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。