ホットリンク(3680 東証マザーズ)

2014/03/31

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

1.会社の概要
・ホットリンク(以下、同社)は、2 ちゃんねる、ブログ、ツイッターなどのソー シャル・ビッグデータを分析及び調査するツール及びサービスを、法人 に提供している。膨大なデータの蓄積とアクセスの確保、分析関連技術 とノウハウ、国内外の関連有力企業とのネットワークが強みである。
・現社長と取締役COOが創業し、13 年12 月に東証マザーズに上場した。

2.財務面の分析
・13/12 期は、過去最高の売上高及び利益を更新した。サービス及び製品 の有用性や認知度の向上、拡販の強化に伴い、利益は拡大局面を迎え ている。14/12 期も、過去最高の売上高及び利益を連続更新する見込み である。

3.非財務面の分析
・同社のビジネスモデルは、クラウドを活用した継続課金のB 2 Bモデルで あり、知的資本は、膨大なデータの蓄積及び収集、データの解析技術を 含めたノウハウや人材により形成されていると考えられる。

4.経営戦略の分析
・提携などにより、独占的にデータを入手し、強力な販売ネットワークを構 築し、ニッチ市場で圧倒的な地位を築いている。今後は、M&A や大学 及び研究機関へのデータの提供、または共同研究により、自社の技術ノ ウハウ及び優位性を一層強化する戦略である。
・同社製品及びサービスの認知度、有用性を顧客に理解してもらうため、 セミナーなどによる啓蒙活動を積極化し、ニーズの顕在化及びビジネス の拡大を図る戦略である

5.アナリストの評価
・同社事業に対する参入障壁は高いと思われる。中長期的には、ビッグデ ータを活用する市場の持続的な成長が期待できよう。同社は市場拡大の 恩恵を享受できると考えており、年率40%程度の利益成長が見込まれ る。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。