オークファン(3674 東証マザーズ)

2014/03/31

業種:サービス業
アナリスト:柴田郁夫

1.会社概要
・オークファン(以下、同社)は、ショッピングやオークションサイトの価格情 報の比較、検索、分析等が可能なサイトを運営している。
・膨大なデータ量と分析ツールを武器として、特に個人を中心とした売り手 のニーズを捉えたことで高い集客力を誇るとともに、サービス課金収入の 拡大が同社の業績を牽引している。

2.財務面の分析
・13/9 期決算は順調に会員数が拡大したことで大幅な増収増益であっ た。
・14/9 期業績予想についても、証券リサーチセンター(以下、当センター) では、売上高1,000 百万円(前期比33.2%増)、営業利益400 百万円(同 30.7%増)と同社予想とほぼ同水準の増収増益を見込んでいる。
・高い集客力によりサービス課金やネット広告が着実に伸長するとともに、 事業譲受によるフリーマーケット事業の上乗せ分が業績に貢献すると想 定した。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、取引価格の歪み(裁定機会)に着眼して独 自の価値提供を行う事業モデルにあり、膨大なデータ量やノウハウの蓄 積、会員基盤よって支えられている。

4.経営戦略
・同社の成長戦略は、主力のメディア事業の成長に加えて、仕入れモー ル等のマーケットプレイス事業の拡大を図ることである。
・また、ビッグデータの活用による新規事業(企業のR&D 分野や金融商 品への応用)にも積極的に取り組む方針である。

5.アナリストの評価
・当センターでは16/9 期までの成長率について、売上高は年率33.8%、 営業利益は同31.8%を見込んでいる。
・メディア事業の順調な伸びと、仕入れモール等のマーケットプレ イス事業による上乗せが成長を牽引することを想定した。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。