日本コンセプト(9386 東証JQS)

2014/03/14

ISO タンクコンテナを用いた国際複合一貫輸送を行う総合液体物流会社
新たな中期経営計画では、16 年12 月期営業利益20.1 億円を標榜

業種:倉庫・運輸関連業
アナリスト:松尾十作

◆ 液体輸送の物流サービス業者
・日本コンセプト(以下、同社)は、ISO タンクコンテナ(以下、タンクコンテ ナ)を輸送容器として使い、有機化学品、食品材料などの液体を、グロー バルに輸送するサービスに特化した物流会社である。
・タンクコンテナを自社保有することによる価格競争力、日本国内での顧 客基盤、グローバルでの輸送のネットワーク網が強みとなっている。

◆ 13 年12 月期営業利益は66.4%増益
・13/12 期決算は、輸出及び輸入が好調で売上高9,113 百万円(前期比 24.3%増)、営業利益1,685 百万円(同66.4%増)であった。為替差益や デリバティブ評価益の計上により、経常利益2,048 百万円(83.1%増)、当 期純利益1,222 百万円(84.8%増)であった。

◆ 14 年12 月期も順調模様
・14/12 期について同社は、売上高9,590 百万円(前期比5.2%増)、営業 利益1,770 百万円(同5.0%増)、経常利益1,560 百万円(同23.8%減)を 見込んでいる。経常減益予想なのは、デリバティブ評価損益を13/12 期 の370 百万円の評価益に対して14/12 期は10 百万円の評価損を想定し ているためである。
・当センターは、従来予想を修正し、同社予想と同水準の業績を予想する。 期末ベースでのタンクコンテナ数量は前期末比5%増、タンクコンテナの 稼働率は81%程度を想定した。
・新たな中期3 カ年経営計画を14 年2 月に公表した。計画最終年度であ る16/12 期には売上高10,510 百万円(年率成長4.9%増)、営業利益 2,010 百万円(同6.1%増)を掲げている。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は安定配当の維持を基本としつつ、経営成績及び財政状態を勘案 しながら、企業価値の向上により株主への利益還元を実施していく方針 である。配当性向を20%程度まで引き上げることも中長期の課題として

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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