日本社宅サービス(8945 東証マザーズ)
社宅やマンションなどの住宅に関連するアウトソーシングサービスが主力
景気回復が社宅管理事業に追い風
業種:不動産業
アナリスト:馬目俊一郎
◆ 住宅に関連するアウトソーシングサービスが主力
・日本社宅サービス(以下、同社)は、顧客企業の社宅や分譲マンション の管理など、住宅に関するアウトソーシングサービスを提供している。
・コア事業の社宅管理事業は景気回復に伴い需要回復が伺えるほか、福 利厚生アウトソーシングサービス「マーカスさん」などが順調に拡大してい る。
◆ 上期は社宅管理事業の拡大と経費の先送りで32.0%営業増益
・14/6 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 3.1%増の31.0 億円、営業利益は同32.0%増の2.6 億円であった。社宅 管理事業が顧客企業の需要回復で順調に推移したほか、経費の一部が 下期に先送りとなり利益を押し上げた。
◆ 日本社宅サービスは期初予想の4.6%営業増益を据え置き
・14/6 期について、同社は売上高が前期比5.3%増の64.7 億円、営業利 益は同4.6%増の4.6 億円と期初予想を据え置いた。下期は上期から先 送りされた経費が加わり負担が重くなるものの、需要回復で社宅管理事 業の伸長が見込まれるうえ、施設管理事業も上期から後倒しとなった修 繕工事が寄与する見通しである。
・証券リサーチセンターは上期の状況が想定内だったことから、前回レポ ートの業績予想を継続し、14/6 期は売上高が前期比4.9%増の64.5 億 円、営業利益は同14.3%増の5.0 億円を予想する。
◆ 投資に際しての留意点
・同社の配当政策は、一株当たりの配当額を重視した安定配当が基本で ある。13/6 期は2 円増配の年19 円配を実施し、14/6 期の同社配当予想 も年19 円配の見通しである。