アクトコール(6064 東証マザーズ)

2014/03/07

住生活関連の緊急駆けつけサービス等を提供するアウトソーシング受託企業
14 年11 月期は家賃収納代行や不動産開発等の事業拡大で利益急回復へ

業種:サービス業
アナリスト:高坂茂樹

◆ 事業内容
・アクトコール(以下、同社)は、住まいに係る様々なトラブルに対して緊急 駆けつけサービスを中心に、不動産業者や賃貸住宅家主等の業務を代 行、あるいは支援する各種サービスを展開している。
・同社は、自社運営のコールセンター及び緊急駆けつけサービスの代理 店である全国の不動産業者との提携関係等を基盤として、事業領域の 拡張を進めている。14/11 期に入り、シニア向けビジネスを目的に子会社 を設立した。

◆ 13 年11 月期実績
・13/11 期決算は、前期比13.7%増収、73.7%経常減益となった。売上高は、 住生活関連総合アウトソーシング事業がほぼ横ばいであったが、新たに 着手した不動産開発事業や家賃収納代行事業の貢献により伸長した。
・大幅な経常減益は、同業者との競争激化により主力事業が伸び悩み、 第二コールセンターの新設やM&A に伴うのれん償却費の発生等の先 行投資的な経費増を増収効果で吸収できなかったためである。

◆ 14 年11 月期予想
・14/11 期について同社は、前期比52.1%増収、244.0%経常増益を見込 んでいる。前期に着手した不動産開発事業や家賃収納代行事業等が業 績を押し上げる見込みである。
・証券リサーチセンターでは同社予想を若干上回る前期比53.4%増収、 275.0%経常増益を予想する。保険や家賃収納、家賃保証等を付加した 新商品の浸透による収益性の改善を同社よりも強めに見込んだ。

 ◆ 投資に際しての留意点
・証券リサーチセンターでは、同社業績のV 字型の回復を見込んでいる。 その根拠は、家賃収納代行や家賃保証とのパッケージ商品の先行販売、 シニア向けビジネスへの期待等である。
・業績に対するリスク要因として、一段の競合激化、人件費などのコストア ップ、不動産開発事業の不安定性等に留意しておきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。