プレステージ・インターナショナル(4290 東証一部)
独立系BPO 企業、顧客企業から受託し、一般消費者向けにサービスを提供
設備及び事業拡張により、中期的にも成長が見込めよう
業種:サービス業
アナリスト:松尾十作
◆ 独立系のBPO 専業企業
・プレステージ・インターナショナル(以下、同社)グループは、顧客企業の ノンコアビジネスのアウトソーシングを取込み、成長してきた独立系BPO 専業企業である。
・14 年12 月に東証二部より一部に指定された。
◆ 14 年3 月期利益予想は増額修正へ
・14/3 期第2 四半期累計決算は、会社予想⇒ 実績、単位:百万円で、 売上高10,300 ⇒ 10,430(前年同期比15.7%減)と、営業利益1,000 ⇒ 1,281(同7.5%増)、経常利益980 ⇒ 1,187(同0.2%増)と順調であっ た。
・合弁会社に業務の一部を移管した影響を受け減収となったが、利益が 当初予想を上回ったのは顧客ポートフォリオの見直しや業務の効率化、 円安の進行によるものである。
・14/3 期について同社は、第1 四半期公表時に期初予想を修正し、売上 高を前期比9.2%減の220 億円(期初予想223 億円)、営業利益を同 13.4%増の27 億円(同26 億円)、経常利益を同27.4%増の27.5 億円 (同26.5 億円)と見込んでいる。
・証券リサーチセンターも、従来は同社の期初予想をやや上回る水準を予 想していたが、同社予想と同水準の業績へと修正した。経営改善効果や 新規契約の獲得、既存受託業務の拡大が見込まれ、第3 四半期まで修 正した同社予想に対し想定線で推移しているためである。
◆ 投資に際しての留意点
・コールセンターなど施設の拡充が順調に進んでいるが、スタッフの確保 及び教育が、業容拡大のポイントとなろう。
・為替(円安はプラス)、顧客企業の業績動向、アウトソース及び内製化な どの事業戦略により、同社の業績は影響を受ける点に留意したい。