FPG (7148 東証一部)

2014/02/28

独立系のタックス・リース・アレンジメント会社
提携金融機関の増加による資金調達力の増大で業容拡大進む

業種:証券・商品先物業
アナリスト:松尾十作

◆ 独立系のタックス・リース・アレンジメント会社
・FPG(以下、同社)は、航空機、船舶、海上輸送用コンテナを対象とした 独立系のタックス・リース・アレンジメント会社である。
・同社は、10 年9 月に大阪証券取引所JASDAQ 市場に上場(12 年1 月 上場廃止)し、11 年10 月に東京証券取引所市場第二部にも上場し、12 年10 月に第一部に市場変更となった。

◆ 13 年9 月期経常利益は大幅増益
・13/9 期から連結決算に移行した。売上高4,012 百万円(12/9 期単体比 43.2%増)、経常利益1,961 百万円(同40.8%増)であった。タックス・リー ス・アレンジメント事業の売上高は3,747 百万円、12/9 期単体比40.6%増、 その他事業売上高は265 百万円、同92.9%増であった。
・12 年10 月の東証一部への市場変更による信用力の向上と財務基盤の 強化により、13/9 期末資金調達枠は219.5 億円(前期末比2.2 倍)となっ た。

◆ 14 年9 月期は人件費増、本社移転費用こなし2 桁経常増益へ
・14/9 期について同社は、売上高5,200 百万円(前期比29.6%増)、経常 利益2,200 百万円(同12.2%増)を見込んでいる。増収率に比べて経常 増益率が低いのは、人件費や新本社への移転に伴う本社経費が急増す る見込みのためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想は、従来予想である売 上高4,500 百万円、経常利益2,070 百万円を上方修正し、同社予想と 同じ水準を見込んでいる。

◆ 投資の際の留意点
・同社は配当性向の目標を連結ベースで概ね30%以上としている。当セ ンターは14/9 期の配当について同社予想と同じ年16.5 円を予想する。 15/9 期及び16/9 期の配当は、増益傾向が見込まれることから各々19.0 円、24.0 円と予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。