日本メディカルネットコミュニケーションズ(3645 東証マザーズ)
歯科と美容に特化したネット広告を展開
M&A で収益源の多様化を模索するも道半ば
業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎
◆ エムスリーの持分法適用会社
・日本メディカルネットコミュニケーションズ(以下、同社)は、エムスリーの 持分法適用会社で、歯科及び美容に特化したポータルサイトの運営が 主力となっている。
・収益構造は歯科自由診療の広告規制緩和を追い風に、ポータルサイト 運営事業の広告収入に依存している。今後は買収したインプラントの保 証事業やイベント運営などの医療B to B 事業を育成し、事業ポートフォリ オの拡充と収益構造の多様化を急いでいる。
◆ 上期はポータルサイト運営事業の好調で20.3%営業増益
・14/5 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 20.2%増の620 百万円、営業利益は同20.3%増の71 百万円であった。 売上面では13/5 期第2 四半期に買収したブランネットワークスの上期分 が上乗せされ、利益面ではポータルサイト運営事業が牽引した。
◆ 14 年5 月期予想は期初の6.3%営業増益を据え置き
・14/5 期について同社は期初予想を据え置き、売上高は前期比11.6%増 の1,298 百万円、営業利益は6.3%増の124 百万円を見込んでいる。
・証券リサーチセンターも前回レポートの業績予想を継続し、14/5 期は売 上高が前期比11.8%増の1,300 百万円、営業利益は同2.6%増の120 百万円を予想する。
◆ 14 年4 月と15 年10 月予定の診療報酬改定に留意
・リスク要因として、14 年4 月と15 年10 月予定の診療報酬改定によって、 歯科医の広告出稿意欲が変化する可能性が考えられる。