駐車場綜合研究所(3251 東証マザーズ)

2014/01/31

大規模駐車場の有人管理が得意で、コンサルティングが差別化のポイント
年商100 億円を見据え、研究開発力の強化や未出店マーケットへの進出を目論む

業種:不動産業
アナリスト:松尾十作

◆ 駐車場管理運営及びコンサルティング会社
・駐車場綜合研究所(以下、同社)は、大規模駐車場の有人管理を得意 とし、ノウハウを活かしたコンサルティングに強みを持っている。
・大規模駐車場に対するコンサルティングが、同業他社との差別化とな っており、管理または運営を受託する大きな足掛かりとなっている。

◆ 14 年3 月期上期は増収、営業減益
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比6.9%増収、 同20.4%営業減益であった。同社の期初予想に対する達成率は、売 上高で117.9%、営業利益で98.1%であった。
・売上高が期初予想を上回ったのは、新規の駐車場現場の獲得件数が 当初の見込みを上回ったためで、営業利益の未達は、新規現場のオ ープンに伴い当初想定以上のコスト負担増となったためである。

◆ 14 年3 月期の新規駐車場車室数は前期比22%増へ
・14/3 期について同社は期初予想を据え置き、売上高5,800 百万円(前 期比10.9%増)、営業利益210 百万円(同4.6%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、従来予想を踏襲するが、 同社予想と異なるのは、純利益105 百万円(同8.6%増)を予想している 点にある。税率の見方の違いによるものである

◆ 15 年3 月期以降の継続的な増配を期待
・当センターの中期見通しは、従来予想を据え置いた。未出店マーケッ トへの進出等により16/3 期は、売上高7,200 百万円(年率11.3%増)、 営業利益270 百万円(同10.4%増)を予想する。
・同社は安定配当をする方針である。当センターは、14/3 期の同社予想 の配当性向を参考として15/3 期以降の継続的な増配を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。