栄光ホールディングス(6053 東証二部)
上場する学習塾では売上高トップ、総合力が強み
14/3 期は語学教室の生徒数の増加傾向続くものの学習塾部門の生徒数は伸びず
業種:サービス業
アナリスト:松尾十作
◆上場学習塾のなかでは売上高トップ
・栄光ホールディングス(以下、同社)は、「栄光ゼミナール」や語学教室 「シェーン英会話」を中心に事業を展開している。教材作成及び印刷 などの周辺業務を含む幅広い事業領域を持ち、上場する学習塾のな かでは売上高トップである。
◆14 年3 月期上期は生徒数減で会社予想未達
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高20,282 百万円 (前年同期比2.9%減)、営業利益2,086 百万円(同6.1%減)であった。 同社の期初予想に対する達成率は売上高で97.0%、営業利益で 93.5%であった。
・売上高が未達となったのは、教育事業の学習塾部門で生徒数が前年 同期の水準に達しなかったためである。営業利益の未達は減収による 総利益減少が営業利益減少につながったためである。
◆14 年3 月期の会社予想は達成が困難な見通し
・14/3 期について、同社は売上高42,450 百万円(前期比1.1%増)、営 業利益4,250 万円(同4.1%増)を見込み、期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンターは、従来は会社と同様の業績予想であったが、 これを下方修正し、売上高41,300 百万円(前期比1.7%減)、営業利 益4,000 百万円(同2.0%減)を予想する。主力の学習塾部門で期中 平均の学習塾部門生徒数を従来予想の71,850 人(同0.9%増)から 69,800 人(同2.0%減)へと下方修正したためである。
◆中期業績予想を見直し
・当センターの中期見通しは、14/3 期業績予想の下方修正をふまえ、 前回レポート(13 年6 月発行)の予想を見直した。15/3 期は1.5%増収、 2.0%営業増益、0.5%経常減益ながら、特別損失額の減少を見込むこ とから、純利益では21.8%増益を予想する。