フォーバルテレコム(9445 東証マザーズ)

2013/12/20

中小法人向けに情報通信統合サービスを開発し、代理店経由で提供
新規分野が音声通信サービスの低迷を補うまでに成長するか注視したい

業種:情報・通信業
アナリスト:高坂茂樹

◆ 事業内容
・フォーバルテレコム(以下、同社)は、中小法人をターゲットとして、割安 で利便性の高い情報通信サービスや内線電話設備等を開発し、親会社 フォーバルをはじめとする代理店経由で提供している。
・子会社では既存顧客へのサービス拡充や顧客開拓を目的として、印刷 物制作受託事業や損害保険代理業等を営んでいる。

◆ 14 年3 月期上期実績
・14/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高5,993 百万円(前 年同期比1.7%増)、営業利益196 百万円(同21.9%増)、純利益109 百 万円(同40.8%増)であった(期初に上期予想は開示していない)。
・14/3 期上期は、主に同社単体が担う情報通信サービスの伸び悩みを子 会社事業が補う構図となった。

◆ 14 年3 月期通期予想
・14/3 期について同社は、売上高12,000 百万円(前期比0.1%増)、営業 利益430 百万円(同2.1%増)の期初予想を据え置いた。情報通信サー ビスは14/3 期下期に下げ止まりを想定している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想は売上高12,000 百万 円、営業利益440 百万円で、同社の業績予想を利益面で若干上回ると 考えた。

◆株価バリュエーション
・類似会社と比較した株価バリュエーションは、配当利回りの高さが際立 つ。ただし主要事業が低迷しており、同社の株価が割安な水準とは言い 切れない。
・同社の対TOPIX 相対株価は過去1 年間0.8~1.2 の間で、低下傾向に あった。相対株価の上昇には、情報通信サービスの成長性回復の確認 が必要と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。