ベクトル(6058 東証マザーズ)

2013/12/13

商材のマーケティングを支援するPR 専業大手
積極的な顧客開拓営業や人員拡充により、持続的な成長を実現している

業種:サービス業
アナリスト:高坂茂樹

◆ 事業内容
・ベクトル(以下、同社)は、顧客企業やその商品のマーケティング活動の 一端を担う戦略的PR の企画立案及び実行支援と、IT を駆使したマーケ ティング支援を得意とする独立系大手PR コンサルティング会社である。
・同社の事業運営上の特徴は、積極的な顧客開拓営業、最先端のIT 技 術の導入、業務プロセスのパッケージ化等である。

◆ 14 年2 月期上期実績
・14/2 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高3,177 百万円(前 年同期比32.7%増)、営業利益407 百万円(同53.0%増)、純利益231 百万円(同87.4%増)で、ほぼ期初予想通りの高成長を達成した。
・14/2 期上期には、インターネット広告事業やCRM 支援事業を営む企業 との業務提携、ASEAN での事業拡大など、将来を見据えた施策を実施 した。

◆ 14 年2 月期通期予想
・14/2 期について同社は、売上高6,250 百万円(前期比22.4%増)、営業 利益950 百万円(同24.8%増)、純利益460 百万円(同24.7%増)と期初 予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、前回レポート(13 年6 月 公表)の業績予想を据え置き、同社予想を若干上回る高成長を見込ん でいる。

◆株価バリュエーション
・同社の株価は過去1 年間で約3.5 倍に、相対株価は約2.2 倍に上昇し た。類似会社と比べた今期予想基準PER、前期実績基準PBRは高位に ある。
・当センターでは、16/2 期までの3 年で営業利益27.7%、純利益28.5%の 高成長を見込んでおり、同社の株価は割高とは考えていない。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。