トレジャー・ファクトリー(3093 東証マザーズ)
総合型と服飾雑貨のリユース専門ショップを1 都3 県中心に展開
14 年2 月期に関西圏に進出するとともに、新業態店も出店へ
業種:小売業
アナリスト:松尾十作
◆総合型と服飾雑貨のリユース専門ショップを展開
・トレジャー・ファクトリー(以下、同社)は、1 都3 県を中心にリユース専門 ショップを展開している。店舗形態は総合リユース業態の「トレジャーフ ァクトリー」と、服飾専門リユース業態の「トレジャーファクトリースタイル」 の2 業態がある。競合企業の多い本やゲームは取り扱っていない。
◆14 年2 月期営業利益予想は同社予想を増額修正
・14/2 期第2 四半期累計決算(以下、上期)は、売上高が前年同期比 12.5% 増、営業利益同1.7%増だった。同社が4 月12 日公表した予想 に対し、売上高は1%下回ったものの、営業利益は35%上回った。更に 7 月10 日に同社は上期の業績予想を上方修正したが、その修正値と ほぼ同額の着地となった。期初の見込みを上回る結果となったのは、 主に新規出店コストが計画を下回ったためである。
・14/2 期について、同社は15.7%増収、8.2%営業増益を見込んでいるが、 下期の出店コストが不透明なため、期初に掲げた通期予想を変更して いない。今期は既に6 店出店し、11 月に1 店を出店する予定である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、前期比12.7%増収、 同12.9%営業増益と従来予想を据え置いた。同社が計画する14/2 期 の新規出店数10 店の達成は難しいと判断し、当センターでは8 店と見 込んでいるため増収率が同社予想より低く、上期の期初予想を上回っ た実績と新規出店費用(平均出店コスト1 千万円)が同社予想を下回る ものと予想し、利益面では同社予想を上回ると予想した。
◆増配が続こう
・同社は、具体的な中期経営計画を公表していない。当センターでは、 年間8 店の新規出店を見込み、16/2 期には売上高110 億円、営業利 益8.29 億円を予想する。
・同社は、配当性向に関する明確な方針は公表していない。当センター では過去の配当性向実績を考慮して、14/2 期は13/2 期比2 円増配の 年19 円配当を予想する。