ビューティ花壇(3041 東証マザーズ)

2013/10/11

13 年6 月期は2 桁の増収、経常増益だが、仕入れ価格上昇で増益率鈍る
14 年6 月期は連結対象となる社数増加で大幅経常増益へ

業種:卸売業
アナリスト:松尾十作

◆生花祭壇事業が主力
・ビューティ花壇(以下、同社)の事業は、生花祭壇を主力とし、生花卸 売、ブライダル装花、土木・建設、その他で構成されている。生花祭壇 事業は売上高、利益の過半を占めている。
・同社グループは、同社及び連結子会8 社、非連結子会社1 社で構成 されている。M&A に積極的で、14/6 期の業績に影響を与える新たな 子会社としては13 年4 月に取得した花時、10 月1 日付で100%株式 を取得した生花卸売事業を営むマイ・サクセスが挙げられる。

◆14 年6 月期業績予想は大幅増益へ
・13/6 期決算は、15.9%増収、12.7%営業増益、13.4%経常増益、30.7% 純利益減益だった。同社が見込んだ業績に対し、売上高0.8%増、営 業利益17.6%減、証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想に 対しても同順で2.2%増、10.8%減だった。
・利益が未達となったのは、主に生花卸売事業の採算が低下したため である。生花の仕入れ価格低下のため海外調達に意欲的だが、円安 による仕入れ価格の上昇等が原価率を悪化させた。
・14/6 期について、同社は、16.7%増収、72.6%営業増益、70.6%経常増 益、90.5%純利益増益を見込んでいる。なお、この予想には10 月に子 会社化したマイ・サクセスの貢献が見込まれていない。当センターでは、 マイ・サクセスを業績予想に織り込み、売上高のみ同社予想を増額修 正した。

◆16 年6 月期に売上高100 億円、経常利益5 億円を標榜
・同社は、東証一部への上場を中期経営計画の最大の目標と位置づけ ている。この目標を達成するために、16/6 期に売上高100 億円、経常 利益5 億円を標榜している。同社及び子会社の成長はもとより、資本業 務提携を進めることで目標達成を目論んでいる。また事業別ではなく、 地域別で管理している点も特徴である。
・当センターは、現時点での業容及び子会社構成で予想しているため、 16/6 期は、売上高75 億円、経常利益3.4 億円を予想する。

>>続きはこちら(546KB)


一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ