ミサワ(3169 東証マザーズ)

2013/10/04

14/1 期上期は、工場移転コストなどにより増収だが減益、通期については既存店の好
調持続と新店4 店舗の寄与で増収増益を見込む

業種:小売業
アナリスト:松尾十作

◆カジュアル家具を全国展開
・ミサワ(以下、同社)はカジュアル家具の物販が主力だが、都内にレスト ランも運営している。主要顧客層は20 歳代~30 歳代の女性である。独 自ブランドの商品企画、生産委託、直販体制が強みとなっている。
・カジュアル家具のブランド力と商品力の向上、多店舗展開及びオンラ インショップで持続的な成長を目指している。

◆ 同社が見込む14 年1 月期業績は据え置き
・14/1 期第2 四半期累計決算(以下、上期)は、前年同期比22%増収、 23%経常減益だった。新店効果及びオンラインショップ販売の好調持 続により売上高は期初見込みを上回ったものの、円安や工場移転コス トなどにより原価率が想定以上に悪化し、経常利益は同社の期初見込 みに対して9.2%の未達となった。
・同社は14/1 期の通期について、既存店売上高を前期比1.5%増、新 店4 店舗の寄与とコスト削減を考慮に入れ、期初の業績予想を据え置 いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、下期の売上高も上期同 様に好調に推移すると見込むが、円安による原価率悪化が続くと思わ れ、同社予想を下回る可能性が高いと予想する。

◆15 年1 月期以降も多店舗展開を軸に成長持続へ
・カジュアル家具市場は個性を求める顧客意識の高まりにより、中期的 にも安定的な成長が期待される。
・15/1 期以降も物販店舗を毎年5 店程度新設する計画であり、多店舗展 開、オンラインショップ販売の増加で増収増益基調が続くと予想される。 中期的には年率10%~15%程度の利益成長を当センターでは見込ん でいる。
・今期予想基準PER は8.5 倍と低いのは、時価総額が小さく流動性 が乏しいことと、家具の小売業態であり中期的な成長性が認識され ていないことがディスカウントの要因であると推測される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。