ソディック(6143 東証二部)

2013/09/27

世界トップクラスの放電加工機を主力製品とする機械メーカー
14/3 期は内需及び中華圏の回復で5%増収、14%営業増益を予想する

業種:機械
アナリスト:高坂茂樹

◆事業内容
・ソディック(以下、同社)は、ハイエンドの放電加工機で世界トップクラスの 工作機械メーカーである。射出成型機や食品製造用機械、精密成型部 品の受託加工なども手掛けている。
・機械を構成する要素技術を自社開発できる技術力、内製化による新製 品開発力とコスト競争力、タイと中国への製造拠点移管による為替変動 に左右されにくい収益構造等が同社の強みと推察される。

◆ 13 年3 月期実績
・13/3 期業績は、前期比3%増収、27%営業減益、17%経常増益だった。 11 年秋にタイ工場が洪水に見舞われた影響等で、工作機械事業が大幅 減益になったことが、営業減益の主な要因である。
・期末にかけての円安により、海外売上高が嵩上げされたことが、増収達 成を支えた。営業外収支は為替差益の発生で大きく改善したため、二桁 の営業減益にも拘らず、大幅な経常増益となった。

◆14 年3 月期予想
・14/3 期について同社は、4%増収、14%営業増益を見込んでいる。工作 機械の販売台数は横ばいの見込みだが、円安効果等で増収と想定して いる。タイ工場の正常稼働等により営業増益となる見込みである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、5%増収、14%営業増益と 予想する。円安による売上高への嵩上げ効果を同社より強く見込むが、 営業利益には中立的と想定している。

◆ 中期業績見通し
・同社はアジア新興国で定評ある放電加工機を成長ドライバーに、グロー バル展開を進める意向である。同社の中期計画によれば、16/3 期までの 年平均成長率は売上高約6%、営業利益約16%である。
・当センターの予想では、営業外の為替差益消滅や税負担の正常化によ り、同期間の経常利益の年平均成長率は2%、純利益は-8%となる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。