ダイナック(2675 東証二部)

2013/09/13

13 年12 月期第2 四半期(累計)は前年同期比で微減収ながら増益決算
原価低減と本社経費圧縮等により収益性が改善。新規出店はほぼ計画通り

業種:小売業
アナリスト:柴田郁夫

◆多業態の飲食店を展開するサントリーグループ企業
・ダイナック(以下、同社)は、「響」「鳥どり」「パパミラノ」等、多業態の飲 食店を展開するサントリーグループ企業である。約50 業態の直営飲食 店の他、全国のゴルフ場など各種レジャー施設のレストラン受託も手掛 けている。
・ブランド力のある業態を生み出してきた業態開発力や本格志向の料理 と接客サービスが同社の強みである。

◆13 年12 月期第2 四半期累計決算は微減収ながら増益
・13/12 期第2 四半期累計(上期)決算は、売上高15,899 百万円(前年 同期比0.8%減)、営業利益48 百万円(前年同期は55 百万円の赤字)、 経常利益37 百万円(同45 百万円の赤字)、純利益58 百万円の赤字 (同109 百万円の赤字)と微減収ながら営業利益と経常利益は黒字転 換した。
・既存店売上高が前年同期比でマイナスとなったことが減収要因となっ た半面、原価率の低減や人件費の圧縮等により黒字転換を実現した。

◆証券リサーチセンターは13 年12 月期を増収増益と予想し
・13/12 期(通期)について、同社は、売上高34,500 百万円(前期比 3.7%増)、営業利益940 百万円(同54.9%増)と見込んでいる。上期が 同社の計画比で若干マイナスとなったものの、新規出店業態が想定以 上に好調であることから、期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンターでも従来予想を据え置き、売上高34,000 百万円 (前期比2.2%増)、営業利益860 百万円(同41.9%増)を見込んでいる。 同社予想より保守的な水準となっているのは、既存店売上高について 同社よりもやや慎重な見方としていることによる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。