ハピネス・アンド・ディ(3174 東証JQS)

2013/08/16

業種:小売業
アナリスト:松尾十作

1.会社概要
・業歴20 年以上を有するセレクトショップ。国内51 店舗、海外で1 店舗を 展開し、バッグ・小物、時計、宝飾品など主にインポートブランド品の小売 り販売を行っている。「人生の節目や大切な日『記念日』に贈るプレゼント を選ぶ特別なショップ」を標榜している。

2.財務面の分析
・12/8 期に過去最高の売上高及び利益を更新した。13/8 期についても、 過去最高の売上及び利益を連続して更新する見込みである。リーマンシ ョック後の09/8 期に業績が低迷したが、その後のリストラによる効果や、 昨年末からの株価の上昇などを受けた消費の回復を背景に業績は拡大 基調にある。
・同業他社との比較では、成長性は遜色がないものの、収益性及び安全 性には改善の余地があると思われる。

3.非財務面の分析
・ハピネス・アンド・ディ(以下、同社)のビジネスモデルは、接客による一般 消費者向けのリアル店舗販売であり、知的資本は、知名度の高さ、接客 及び販売ノウハウ、社員の教育システムにより構成されていると考えられ る。

4.経営戦略
・同社の出店戦略は、ショッピングセンターへの出店などテナント方式によ る多店舗展開を基本としている。今後も、イオンモール内を中心に国内 及び海外での出店ペースを加速する一方、新業態を開発し事業を拡大 する戦略である。

5.アナリストの評価
・中長期的には、多店舗展開、顧客数及び取扱商品の拡大が成長ドライ バーとなろう。また、好採算が見込めるプライベートブランド商品へのシフ トにより利益率の改善も見込まれ、年率10%超のEPS 成長が見込まれる。 リスクファクターは、円安及び景気悪化等が挙げられよう。 ・現在の株価水準は、同業他社とのバリュエーションを比較するとやや割 安な水準と思われる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。