エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(3850 東証マザーズ)
創業来、パッケージソフトウェアの開発及び販売を手掛けている
14/3 期は、クラウドサービス製品等の発売と13/3 期の期ずれ案件が寄与へ
業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作
◆ 主力事業はパッケージソフトウェアの開発及び販売
・エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(以下、同社)は、エヌ・ティ・ティ・ データ(所有割合46.8%)の子会社である。ブラウザ上で作動するパッ ケージソフト「intra-mart」を創業来、開発及び販売している。 ・intra-mart の顧客層は大規模企業が多く、導入企業数は2,700 社を超 える。intra-mart は、ソフトウェアのワークフロー分野に位置づけられ、同 分野でのシェアはトップである。
◆13 年3 月期決算は会社予想未達成減
・13/3 期は5.4%増収、8.4%営業増益ながら同社予想及び証券リサーチ センター(以下、当センター)予想を下回った。パッケージ事業におい て、新製品リリースが当初予定より遅れ、同事業の売上高が予想より下 回ったこと、サービス事業において金融関連大型システム開発案件の 受注時期が見込みより遅れ、前期比減収となったことが影響した。
・14/3 期第1 四半期決算は、売上高981 百万円(前年同期比42.9%増)、 営業赤字10 百万円(前年同期は5 百万円の黒字)だった。同社計画の 範囲内だが、大幅増収の一方で営業赤字となったのは、利益率の低 いサービス事業の大幅増収と利益率の高いパッケージ事業の採算が 新製品発売による開発費の償却で低下したためである。
◆14 年3 月期は新製品効果で増収増益へ
・14/3 期について、同社は売上高4,500 百万円(前期比24.9%増)、営 業利益540 百万円(同45.5%増)を見込んでいる。クラウドサービス製 品等の貢献と13/3 期の期ずれ案件が寄与する見込みである。
・当センターの14/3 期の業績予想は同社と同水準を見込んでいる。