駐車場綜合研究所(3251 東証マザーズ)

2013/06/07

前期は、中国要因で会社予想未達ながら二桁の増収増益を達成
年商100 億円を見据え、国内・中国・東南アジアで駐車場ビジネス拡大を狙う

業種:不動産業
アナリスト:松尾十作

◆13 年3 月期業績は増収増益
・13/3 期は、売上高5,227 百万円(前期比13.8%増)、経常利益189 百万 円(同29.0%増)となった。会社予想に対し売上、利益とも未達となったが、 中国事情によるもの。

◆14 年3 月期も増収増益見通しだが増益率は鈍化へ
・14/3 期について会社は、売上高を5,800 百万円(前期比10.9%増)、経 常利益を200 百万円(同5.3%増)と予想している。証券リサーチセンター では会社予想から、業績が大きく振れる可能性は小さいとみている。新 規駐車場管理の受注は好調である。
・将来に向けての成長を意識した、国内、中国での人員増強・拠点拡大な どの先行投資負担から、利益の伸び率は鈍化すると当センターでは想 定している。

◆中期的には年率10~15%の利益成長を予想
・当面、事業拡大のための先行投資が続くが、新規開発物件の開拓が進 み、日本国内及び中国事業の増収効果と選別受注により収益性の改善 が期待できよう。中期EPS 成長率は年率10%~15%程度が見込まれる。 注目点は国内の新規物件の受注獲得状況と中国ビジネスの採算性だろ う。

中期的な株価想定レンジは、311~355 円
・前回レポートで提示した株価目標(202 円~304 円)は達成された。現状 の株価は、実績基準PBR を見ると同業他社に比較して若干の割安感は あるものの、利益予想をベースとしたPER や配当利回りといったバリュエ ーション指標には割安感はない。当センターの17/3 期の予想EPS をベ ースにするとPER は12 倍台となり、中長期的にはPER の拡大余地があ るものと思われる。 ・中期的な株価は、妥当PER を14 倍から16 倍のレンジと想定し、当セン ターの17/3 期予想EPS を適用すると311 円~355 円程度と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。