ワイズテーブルコーポレーション(2798 東証マザーズ)

2013/05/24

国内外でレストランを展開。リストラ効果で業績回復基調だが、新規出店の遅れから
成長モメンタムは力不足

業種:小売業
アナリスト:馬目俊一郎

◆高級レストランとカジュアルレストランを国内外で展開
・同社は国内大都市圏を中心に高級複合レストラン「XEX」ブランドと、カ ジュアルイタリアンレストラン「Salvatore Cuomo 」ブランド等を展開するほ か、中国でもレストランを運営。
・事業セグメント別では、XEX ブランド主体の「XEX グループ」とSalvatore Cuomo ブランド主体の「カジュアルレストラングループ」が成長を牽引。 そのほか、経営コンサルティング等の「その他」があるものの、業績寄与 は小さい。
・当面は手持ち資金を使わずとも出店可能なカジュアルレストランのFC 展 開に軸足を移すほか、テストケースとしてパーティ・ケータリングサービス やPB 品開発などにも参入する方針。

◆13 年2 月期はリストラ効果で増益を確保
・13 年2 月期決算は売上高が前期比6.6%増の135.3 億円、営業利益は 同20.3%増の2.8 億円、純利益は税負担減もあり5.1 億円の黒字に転換。 新規出店計画は資金不足で未達に終わるも、ブライダル事業の拡大と パーティ需要の取り込みで既存店が好調だったうえ、コスト削減が増益 に寄与。

◆14 年2 月期の会社予想は減収営業増益を見込む
・14/2 期の会社予想は売上高が前期比1.4%減の133.4 億円、営業利益 は同40.2%増の4.0 億円、純利益は通常税率に戻るため同55.5%減の 2.2 億円を見込む。売上面ではブライダル事業の伸長を見込むものの、 直営店の不採算店舗整理による減収要因を補いきれず、全体では減収 の見通し。一方、利益面では不採算店整理の効果と、新規FC 出店契約 で一時金収入による貢献を目論む。

中長期的な適正株価水準は141,000 円~188,000 円を想定
・当センターでは、成長の源泉である出店計画が想定を下回る見通しから、 前回レポートの中長期業績予想を減額修正。14/2 期は売上高が前期比 0.9%減の134.1 億円、営業利益は同35.9%増の3.9 億円を見込む。
・同業他社比較から、同社の妥当PER 水準を15 倍~20 倍と仮定。これに 当センターの2017 年2 月期予想EPS 9,395.3 円を当てはめると、同社の 長期的な適正株価水準は141,000 円~188,000 円のレンジを想定。

>>続きはこちら(649KB)


一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。