一六堂(3366 東証一部)

2013/05/17

都心部を中心に高価格帯の和食居酒屋を展開
期末店舗数の減少なるも増収増益を確保

業種:飲食
アナリスト:柴田郁夫

◆漁港での「買参権」活用で他社と差別化
・同社は高価格帯の和食居酒屋「天地旬鮮八吉」を主力業態として都心 部を中心に18 業態82 店舗を直営展開。
・漁港での買参権を活用した独自の鮮魚流通システムと、主要駅近くの好 立地エリアにドミナント展開する店舗戦略に特徴。2012 年12 月10 日に 東証一部に指定替え。

◆前13 年2 月期決算は増収増益
・前13 年2 月期連結決算は、売上高100.4 億円(前期比1.9%増)、営業 利益7.8 億円(同2.6%増)、経常利益10.7 億円(同22.3%増)、純利益 5.1 億円(同64.9%増)と増収増益。
・13/2 期末店舗数が前期末比で減少(2 店舗減)、既存店売上高も前期比 2%減と苦戦する中で、12/2 期に出店した店舗の通年寄与や業態変更 が奏功し増収を確保。利益面ものれん償却費減少が営業増益に寄与。

今14/2 期連結業績の会社予想は、売上高103.1 億円(前期比2.7%増)、 営業利益9.8 億円(同25.8%増)。出店計画は、新規6 店舗で期末店舗 数88 店舗(退店0)。利益面では、のれん償却費減少が増益に寄与する 模様。当センターの業績予想も会社予想並みへ。

◆中期的な想定株価は880 円~1,250 円
・現在の株価水準は、予想EBITDA 倍率や予想配当利回りから再評価の 余地あり。当センターでは、16/2 期のEBITDA を16 億円と予想。同社の EBITDA 倍率を5~7 倍と仮定すると、同社の中期的な株価水準は880 ~1,250 円のレンジが想定される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。