リブセンス(6054 東証一部)

2013/05/10

求人情報と賃貸情報を主力とした成功報酬型のインターネットメディアを運営

業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎

◆成功報酬型のインターネットメディアを運営
・同社は広告料や送客手数料を収入源とするインターネットメディアを運 営。既存メディアとの違いは、同社の事業モデルが成功報酬型のビジネ スモデルである点。このビジネスモデルは、顧客にとって広告掲載だけな ら無料となるため、成果を得るための費用対効果の把握が可能となる。
・加えて、採用や契約が成立したユーザーに対し、祝い金・支援金などの キャッシュバックを提供してリピート率や集客力を高め、この集客力が新 規顧客企業を呼び寄せるなど、同社の成功報酬型ビジネスモデルは「顧 客」・「同社」・「ユーザー」の三者が、それぞれのメリットを享受可能なモ デルとも言えよう。

◆12 年12 月期決算は業容拡大で収益倍増
・2012 年12 月期決算は売上高が前期比99.6%増の22.6 億円、営業利益 は同118.0%増の11.3 億円、当期純利益は同118.3%増の5.9 億円。売 上面では求人情報メディア事業の値上げ効果に加え、テレビ広告や東 証一部上場による知名度アップ及びブランド力向上などで顧客企業数 が増加。利益面ではブランド投資などの広告宣伝費増や人員拡充によ る人件費増などを売上高の伸びで吸収した。

◆13 年12 月期の会社予想は33.5%営業増益を見込む
・2013 年12 月期の会社予想は売上高が前期比46.1%増の33.0 億円、 営業利益は同33.5%増の15.0 億円を見込む。売上面では12 年12 月期 に続き13 年12 月期も求人情報メディア事業の値上げを計画しているほ か、不動産情報メディア事業はSUUMO を運営するリクルートグループと の業務提携(12 年12 月締結)が寄与する見通し。利益面ではサービスラ イン拡大に向けた人員拡充や、ブランド投資などの広告宣伝費が増加 するも、売上高の伸びで吸収する構えである。

◆中長期的な適正株価水準は4,300 円~6,500 円を想定
・現在の株価バリュエーションは割安感に乏しい水準だが、今後4 年間の 営業利益成長率は年平均22.6%増が見込まれることから、同社の妥当 株価バリュエーションはPER20 倍~30 倍のレンジが想定される。この妥 当株価バリュエーションに当センターの2016 年12 月期予想EPS215.2 円を当てはめると、同社の中長期的な適正株価水準は4,300 円~6,500 円のレンジが想定される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。