トレジャー・ファクトリー(3093 東証マザーズ)

2013/04/26

今期収益予想を当センターでは増額修正。今期新規出店の半分は関西圏出店へ

業種:小売業
アナリスト:松尾十作

◆前期は2 桁増収ながら予想未達
・総合リユース業態と服飾専門リユース業態のリサイクルショップを首都圏 で展開。店舗数は2013 年2 月期末現在で、直営総合リユース業態44 店、直営服飾専門リユース業態18 店、FC4 店。
・前13/2 期決算は11%増収、10%営業増益ながら、売上高は会社予想に 未達。未達要因は新規出店数が直営7 店舗と当初見通しより少なかっ たことと、第4 四半期会計期間の天候不順による衣料品販売の苦戦など。 一方、利益面では出店費用未消化等で会社予想を若干上回る着地。

◆関西初進出
・今14/2 期予想の会社予想は16%増収、8%営業増益。今年5 月下旬に 同社初となる関西圏に新規出店(神戸新長田店、総合リユース業態)。 新規出店は10 店を目指すが、その半分は関西圏の模様でドミナント展 開となるようだ。対して証券リサーチセンター予想は13%増収、13%営業 増益。増収率が会社予想より低いのは新規出店を8 店程度と低く見積 もったこと、など。
・中期業績見通しでは、前期実績をふまえて今期以降を修正し、新たに 17/2 期予想を加えた。総合リユース業態店は、関西圏中心で年間新規 出店数は8〜10 店とした。

◆来期以降も増配継続へ
・直近の配当性向と予想収益成長から、当センターの今14/2 期配当予想 は2 円増配の19 円(会社予想比1 円増配)、来期以降も増配期待とし た。

◆中期的な想定株価は1,900 円
・年間2 桁新規出店方針から、株価バリュエーションはやや割安に感じら れる。当センターの17/2 期予想はEPSで190.6 円が見込まれ、適正PE Rを10 倍とすると、今後2~3 年で見た想定株価は1,900 円程度と考え られる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。