早稲田アカデミー(4718 東証一部)

2013/03/08

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

1.会社の概要
・首都圏で小学生・中学生・高校生を対象とする進学学習塾「早稲田アカ デミー」(通称:早稲アカ)を中心に直営展開。難関中学・高校入試でトッ プクラスの合格実績を持つ。 ・1975 年、学習指導サークルを開始。2001 年に早稲田・慶応附属高校合 格者数日本一を達成後、業績は急拡大。明光ネットワークジャパンと業 務・資本提携。自社で複数ブランドの集団塾・個別指導塾を展開するほ か、医歯薬理工系大学受験専門予備校「野田クルゼ」を連結子会社にて 経営。

2.財務面の分析
・2007 年3 月期をピークに11 年3 月期まで経常減益が続いていたが、前 12 年3 月期には、増収・増益に転じる。今13 年3 月期も連続増収・増益、 来14 年3 月期は、3 期連続の増収・増益が見込まれる。 ・効率性は高い水準だが、安全性・収益性に改善の余地がある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、難関中学・高校向け合格者数がトップクラスである 実績と知名度、長年の組織的及び人的なノウハウ・教材の蓄積、社内研 修教育制度により形成されていると考えられる。

4.経営戦略の分析
・早慶ブランドの通用する首都圏に特化し、今後も校舎をドミナント展開す る予定。塾生数の拡大、教室の新設強化、事業の多角化により学習塾を コアとした総合教育事業を指向する戦略である。

5.アナリストの評価
・中期的な利益成長率を年率約5〜10%と予想。事業エリア内の対象人 口が底を打ち微増傾向であること、高い合格実績を背景にシェアアップ が見込めること、教育重視への社会風潮の高まり、検討されている教育 資金の一括贈与政策などが追い風となろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。