T&K TOKA(4636 東証二部)

2013/02/28

業種:化学
アナリスト:高坂茂樹

1.会社の概要
・紫外線硬化型インキ(UV インキ)で国内トップシェアを誇るインキ専業メ ーカー。少量でも短納期で高品質のインキを届ける営業・生産システム に特徴。中国・インドネシア・韓国に生産拠点を置き、アジア中心に海外 展開。

2.財務面の分析
・過去5 期平均の売上高経常利益率は6.8%で同業大手を上回る。 ・2013/3 期はUV インキ等高付加価値製品の伸長、アジア地域の市場拡 大、原材料価格の安定等により、営業利益5 割増で最高益更新を予想。

3.非財務面の分析
・インキ専業のプライドを営業、技術、生産の3 部門が共有し、顧客の要望 への迅速な対応を徹底。顧客の信頼を高め、縮小する国内市場におい ても着実に業績を伸ばしている。

4.経営戦略の分析
・UV インキや環境配慮型製品の販売拡大、アジア市場でのシェア向上が 重点戦略。きめ細かいサービスや印刷技術の進歩に対応した製品開発 を継続する意向。

5.アナリストの評価
・他社と横並びの戦略を採らず、専業メーカーに徹する戦略を高く評価。 ・過去10 年間のPER は7.5~11.5 倍。証券リサーチセンターの13/3 期予 想PER7.7 倍は安値圏と考えられる。中期的な適正株価は3,100~3,900 円と判断。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。