ハイマックス(4299 東証二部)

2013/02/21

業種:情報通信業
アナリスト:松尾 十作

1.会社の概要
・中堅の独立系システムインテグレータ。金融・物流業界に強み。
・大手SI 経由の開発案件に加え、エンドユーザーから直接受注すべく、営 業力・体制を強化中。野村総合研究所への売上依存度が約5 割。
・コンピュータ・ソフトウェアのシステム化計画の企画から、設計・開発、稼 働後のメンテナンスまでのシステム・ライフサイクルの各領域にわたり高 付加価値ソリューションを提供する。。

2.財務面の分析
・2012 年3 月期は増収・営業増益。13 年3 月期は増収ながら一過性の費 用により営業減益へ。14 年月3 月期は増収増益が見込まれる。
・近年、売上高は緩やかながらも増加しつつある。安全性・収益性は高い 水準を維持。創業以来、無借金経営を継続。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、大手SI との長年の取引実績と信頼性、技術・業種ノ ウハウの蓄積、工程管理・採算管理の徹底、研修教育制度の充実により 形成されていると考えられる。

4.経営戦略の分析
・積極的に高付加価値ソリューションの提供を進めるため、業務力・マネジ メント力、技術力を高め、重点顧客・業種を中心に取引を拡大する戦略 である。

5.アナリストの評価
・中期的な利益成長率を年率5~10%と予想。金融・流通、重点顧客シフ ト、大手SI との協業が、成長ドライバーとなろう。
・市場全体及び同業他社のPERや配当利回りなどのバリュエーションと比 較すると、現値はやや低い水準。中期的な株価水準は860 円~1,030 円 と想定される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。