ブレインパッド(3655 東証マザーズ)

2013/02/15

ビッグデータの解析で顧客企業のマーケティングを支援

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ データ分析に基づいたマーケティング施策を提供
・同社はB to C企業などから預かった販売や顧客などのデータを分析し、その結果導き出された施策を顧客企業のマーケティングに役立てるサービスを提供。このサービスにおけるコア技術は、大量のデータを解析する「データマイニング」と、導き出された知見を基にマーケティング計画を作成する「最適化」。
・事業セグメントは蓄積データの分析業務を受託する「アナリティクス事業」、 CRM分析ソフトのライセンス販売とシステム構築の「ソリューション事業」、アナリティクス事業のノウハウ活用した分析ツールをWebサービスで提供する「ASP関連事業」の3事業。

◆ 第2四半期決算は受注期ズレなどで計画未達
・13年6月期第2四半期決算は売上高が893百万円、営業利益は68百万円で着地。連結決算移行で前年同期比較が出来ないものの、計画に対しては、受注期ズレや稼働人員減で売上高・営業利益ともに未達。

◆ 13年6月期は中長期的な成長に向けた土台作り
・第2四半期決算は計画を下回ったものの、下期はソリューション事業のストック売上伸長が見込まれることから、同社は期初の13年6月期計画を継続。当センターでは、同社の事業拡大がほぼ想定内で推移していることから、前回レポートの業績予想を継続する。
・同社は13年6月期を中長期的な成長に向けた投資の1年と位置付け、労働集約的なアナリティクス事業の一部ワークフロー変更と、ソリューション事業とASP関連事業のストック型ビジネスを強化。第2四半期決算では、ソリューション事業とASP関連事業のストック売上が順調に拡大しており、中期的には両事業を成長ドライバーに労働集約的なアナリティクス事業に頼らない利益成長が見込まれる。

◆ 中長期的な適正株価水準は1,250円~1,650円を想定
・当センターでは新興市場の平均予想PER水準を参考に、同社の妥当 PER水準を15倍~20倍程度のレンジと推察。これに当センターの16年 6月期予想EPS83.2円を当てはめると、同社の中長期的な適正株価水準は1,250円~1,650円のレンジが想定される。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。