アドウェイズ(2489 東証マザーズ)

2013/02/13

アフィリエイト広告大手でアプリ開発とアジア展開を積極化

業種:サービス業
アナリスト:馬目俊 一郎

◆ アフィリエイト広告大手で海外展開を推進
・伊藤忠商事系列のアフィリエイト広告大手。事業セグメントはPCインターネットやモバイル向けアフィリエイト広告の「広告事業」を柱に、アプリ開発やコンテンツ配信の「アプリ・メディア事業」、アジアを中心にアフィリエイト広告を展開する「海外事業」、新規事業等の「その他」など4事業。
・同社はグリー社のフィーチャーフォン向けリワード広告を独占供給するほか、13年3月期にはディー・エヌ・エー社との業務提携でモバイル向けリワード広告を独占供給。同時に中国のゲーム開発子会社強化や、アジア地域での事業展開を加速させるなど、広告事業と海外事業に経営資源を投入。

◆ 第3四半期決算は増収減益
・13年3月期第3四半期決算は売上高が前年同期比15.5%増の155.8億円、営業利益は同74.9%減の2.5億円。ディー・エヌ・エー社との業務提携で増収となるも、海外事業展開に伴う先行投資負担増で減益。
・13年3月期はスマートフォン広告及びインターネット広告、海外事業が拡大するも、広告事業のメディア費用増とアプリ・メディア事業苦戦に加え、先行投資負担増で減益は免れない見通し。

◆ 海外拠点整備一巡で14年3月期は売上高成長に軸足
・14年3月期は海外拠点整備一巡で先行投資負担増が軽減されるうえ、増加した固定費を吸収すべく売上高成長に軸足を置く方針。広告事業は新規リワード広告主を獲得したほか、海外事業は広告とソーシャルアプリを強化。アプリ・メディ事業は新タイトルリリースでリワード広告と課金収入に加えメディア収入の拡大を図る。
・当センターは広告事業と海外事業を牽引役にした14年3月期の増収と、投資負担軽減による収益モメンタムの転換を予想。

◆ 中長期的な適正株価水準は142,000円~190,000円を想定
・同業他社比較から、同社の短期的な株価水準はフェアバリューと判断。一方、株式市場全体の水準訂正とアフィリエイト業界の成長性を考慮した業界の株価バリュエーションはPER15倍~20倍程度と推察。これに当センターの16年3月期予想EPS9,450.7円を当てはめた同社の中長期的な適正株価水準は142,000円~190,000円を想定。

>>続きはこちら(592KB)


一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。