WDBホールディングス(2475 東証二部)

2013/01/31

業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹

1.会社の概要
・理学研究職に特化した人材派遣業大手。98年に一般事務職派遣から業容転換し、医薬品、化学、食品等の研究分野ではリーディングカンパニーに成長。受託開発事業など派遣以外の事業も育成中。

2.財務面の分析
・過去3期平均のROE16%、ROA18%で、同業者と比べ収益性は高い。
・2013/3期は売上高、営業利益共にピークを更新する見込み。中期的には15/3期に向け、年率13%の利益成長を想定。

3.非財務面の分析
・研究職派遣という未開拓市場にいち早く注目。業務プロセスを確立し、ミスマッチの少ない派遣実施で顧客から信用を獲得。実績が人材獲得面でも優位に働く好循環を実現し、高いブランド力を保持しているようだ。

4.経営戦略の分析
・人材事業の領域拡張を図る一方、派遣形態からの離脱を望む就業スタッフ等に対し、教育事業やグループ内で正社員化する道を開く製造事業等の新規事業を開拓する中長期戦略に挑戦。2020/3期売上高1,000億円、経常利益100億円を目指す。

5.アナリストの評価
・基盤事業の競争優位は、周辺事業の取り組みにより持続可能と判断。製造事業の拡大にはM&Aの成功が必須とみられる。
・類似会社と比較した株価バリュエーションは予想PERでみると割安と考えられる。同社の適正株価は、証券リサーチセンターの14/3期及び15/3期予想EPSにPER12~14倍を乗じた31~36万円と判断した。

>>続きはこちら(2MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。