システムインテグレータ(3826 東証マザーズ)

2012/10/25

最高益を連続更新し東証二部への上場を目指す独立系のパッケージソフトウェアハウス。業績は好調で通期予想でも再上方修正余地あり。

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾 十作

◆ 独立系のパッケージソフト会社
・電子商取引サイト構築ソフトや基幹業務システムソフトを中心としたパッケージソフトの自社開発・販売・保守を手掛ける。
・2006 年12 月に、創業後約11 年で東証マザーズ市場に上場し、2015 年 2 月期には、東証二部市場への上場を目指す。高い技術力と差別化されたオリジナル製品が強み。新商品・サービスの提供で、中期的な成長を目指す。

◆ 今第2 四半期決算は会社予想を上回る着地
・今2013 年2 月期第2 四半期決算は、主力商品の受注が好調な上、コスト管理の徹底、業務の効率化により、業績は期初予想を大きく上回り、対前年同期比30%の増収、133%の営業増益と会社期初予想を上回る結果だった。

今本決算も会社予想は慎重で、上方修正の余地があろう
・今13 年2 月通期は、売上高24 億円(前期比約16%増)、営業利益360 百万円(同約21%増)、当期純利益210 百万円(同約28%増)を会社側は予想している。当センターの今通期は、期初予想に対し売上高及び営業利益をともに約9%上方修正。会社予想業績はやや慎重であり、再度の上方修正余地があると判断している。

◆ 中期的な株価想定レンジは、1,065~1,280円を予想定
・製品開発や事業拡大に伴う先行投資負担は継続するものの、新製品・サービスの投入、既存ビジネスとコストコントロールの強化で収益性の改善が進み、来期以降も今後3 年程度は、年率7〜10%の売上成長とこれを上回る10%近いEPS成長、増配が見込まれる。
・中期的な成長力と将来のバリュエーションを考慮し、今後3 年程度の想定株価は、PERを10 倍から12 倍のレンジとし、2016 年2 月期の当センターのEPS予想を当てはめると、1,065~1,280 円程度と考えられる。現状の株価は、来期以降のPER ではやや割安感がある。また、業績の伸長局面に入り、2016 年2 月期のEPSをベースにした予想PERは絶対水準から判断すると低く、中期的には上値余地があると考えられよう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。