豆蔵ホールディングス(3756 東証マザーズ)
連結対象会社増加で業容拡大、半導体事業も加わる。今期増配、来期以降も安定配当継続を期待。
業種:サービス業
アナリスト:松尾 十作
◆ 情報サービス事業の他に半導体事業が加わる
・豆蔵ホールディングスを経営管理会社として、連結子会社8社と非連結子会社2社及び関連会社9社で構成されている。ソフトウェア開発を中心に技術者の教育研修、転職支援サービスなど情報サービスが事業主体となっている。
・ジェイエムテクノロジーを公開買付けにより100%子会社化、情報サービス事業の他に半導体事業が加わった。半導体製造装置の立ち上げ、保守、メンテナンス等のカスタマーサービス業務や半導体製造装置に関する部品の修理・販売が事業主体で、主要顧客は米アプライドマテリアル社。
◆ 今期業績予想を増額修正
・今2013年3月期は、アクシスソフト及びジェイエムテクノロジーが連結子会社として通年寄与、ジークホールディングスも持分法適用会社として通年寄与する。
・担当アナリストの主要事業子会社別業績予想をもとにすると、今期業績は会社計画に対し売上高・利益とも上回る可能性が高い。
◆ 今期配当を増額、来期以降は安定配当へ
・来2014年3月期以降はビジネス・ソリューション事業に係わる主要子会社の成長が牽引へ。堅調な成長が期待できよう。
・配当性向など株主還元策は公表していない。最終赤字を除く過去数期の配当性向実績から、配当性向は約10%がベースと担当アナリストは想定した。したがって今2013年3月期は会社予想500円に対し700円、2014年3月期以降は700円の安定配当持続を予想した。
◆ 妥当株価水準は50,800円〜65,300円を想定
・担当アナリストの2016年3月期業績予想によれば、EPSは7,256円が見込まれ、現在の株価をベースにした予想PERは5.7倍となる。同業他社比較や同社の収益性、税率が正常化に移行しつつ時期であることから妥当PERを7~9倍と考えると、今後3年程度の妥当株価は53,840円~67,300円と考えられよう。