今週の注目レポート (4月21日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●トランザクション(7818)【1S→1 】
「17/8期2Q決算は、期初計画を大きく上回る」
4/11に17/8期2Q累計決算を発表。前年同期比で売上高+13.8%、営業利益+50.8%であった。期初会社計画との比較では、売上高は340百万円、営業利益は203百万円の上乗せであった(3/30に修正発表済み)。通期予想は据え置かれたが、地政学的リスクをはじめとしたマクロ環境を慎重に見ただけであり、下期に懸念されるような同社個別のリスク要因はないと考えられる。
予想ROE:25.6% PBR:4.2倍、来期予想PER:18.2倍、来期予想EPS成長率:43%
Fモデルによる理論株価:1144円(4月20日by藤根靖晃)
●日野自動車(7205)【 2+→ 2+】
「17/3期は営業減益幅が縮小、インドネシアが復調と報道(速報)」
21日、日本経済新聞は朝刊17面で17/3期の営業利益は前期比3割減の700億円強となり、円高が響き年間で減益になったが、1月の会社公表値からは10億円強ほど減益幅が縮小したもようであると報じた。昨年11月以降の円安進行や海外主力市場のインドネシア(海外販売台数の2割を占める)で政府支出の増加による公共事業の拡大により1-3月に建設系トラック販売が想定より伸びたことをその理由とした。
予想ROE:9.8% PBR:1.6倍、来期予想PER:12.8倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:1198円(4月21日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。