今週の注目レポート (7月11日)

2014/07/11

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●ナック(9788) 【 新規1 】
「住宅事業が消費増税後の動向が不透明ながら、株価は過小評価。 株価見通しは強気」

TIWでは、15年3月期計画達成にはクリクラ事業と住宅事業がポイントになると考えている。特に住宅事業は今後の受注動向を見極める必要があると考えるが、現状では会社計画は達成可能な範囲と考える。
中期的成長には、通販事業が鍵を握るが、ポテンシャルは大きいと考えている。また、レンタル事業が着実に増収・増益を継続している点は高く評価できるだろう。

予想ROE:15.7%、PBR:1.6倍、来期予想PER:7.7倍、来期予想EPS成長率:+16% Fモデルによる理論株価:2,408円
(7月7日 by 藤根 靖晃)

 

●マルカキカイ(7594) 【 1 → 1 】
「建機上向き第2四半期で営業段階増益に転じる。 会社は配当予想を増額修正。株価見通しは強気を維持」

第1四半期は建設機械低調から営業微減益となったが、第2四半期の挽回により上期の営業利益は前年同期比3.3%増の11.07億円となった。会社計画11億円を若干上回った。会社通期計画は据え置かれ、下期は前年下期比15.3%営業増益の見込み。TIWも現段階では会社並みの下期、通期利益を予想。

予想ROE:9.0%、PBR:0.8倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:+13% Fモデルによる理論株価:3,368円
(7月8日 by 高田 悟)

 

●トランザクション(7818) 【 1 → 1 】
「14年8月期第3四半期累計は順調に推移。 通期は会社計画を上回る可能性も。株価見通しは強気を維持」

・第3四半期(3-5月)の3ヵ月間だけを捉えるならば、売上高は2,663百万円(前年同期比▲0.1%)、営業利益264百万円(同+18.4%)。 3ヵ月の営業利益の水準は、四半期決算公表後では過去最高であった。売上総利益率も33.2%に回復するとともに営業利益率は9.9%と四半期では最高となった。
・13年8月期第2四半期から円安の影響によって売上総利益率の押し下げが続いたが、今第3四半期より回復基調が見えてきた。この傾向が明確になれば、大きな見直しが生じるものと考える。

予想ROE:14.9%、PBR:1.9倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:+16% Fモデルによる理論株価:1,115円
(7月11日 by 藤根 靖晃) 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。