今週の注目レポート (5月30日)

2014/05/30

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●ミツバ(7280) 【 1 → 1 】
「ホンダ、日産向け増により営業過去最高益更新。会社は増配を予想。株価見通しは強気を維持」

1)TIWは会社予想以上の利益を15年3月期に予想、2)連結での体質改善、四輪向けでの製品拡販進捗、海外供給力拡大、取引先海外販売伸長などにより中期的な成長局面に入ったとの見方に変化なし、 3)15年3月期TIW予想PERは6.6倍など指標面に割安感が強い、などから株価見通しは強気を継続。

予想ROE:14.8%、PBR:1.1倍、来期予想PER:6.0倍、来期予想EPS成長率:+11% Fモデルによる理論株価:2,394円
(5月27日 by 高田 悟)

 

●東プレ(5975) 【 1 → 1 】
「受注堅調。供給力増によりトップラインの9%伸長を見込む計画はポジティブ。株価見通しは強気を維持」

円安一服と国内自動車生産減が想定される15年3月期に会社は9%の売上成長を見込んだ、将来への先行費用が一段と嵩む局面にあり出来すぎの前期から減益の予算だが、それでも高水準の利益(営業利益率9.4%)確保の見込みで雪害の影響がなければ一桁営業減益に止まる、増配予想、などがポジティブ。

予想ROE:8.2%、PBR:0.7倍、来期予想PER:7.8倍、来期予想EPS成長率:+1% Fモデルによる理論株価:2,305円
(5月30日 by 高田 悟)

 

●トーカイ(9729) 【 2+ → 2+ 】
「シルバー産業の一角とし安定成長。株価見通しはアウトパフォームを維持」

株価は次の諸点からバリュエーションに割安感があると考える。
(1)シルバー産業の一角として15年3月期以降も安定成長を予想。
(2)予想ROE10%の高い収益力(特に調剤薬局事業)。
(3)10倍割れの15年3月期、16年3月期TIW予想PER、約1倍の実績PBR。
(4)増配の余地(総還元性向15%を公約)。

予想ROE:10.0%、PBR:1.1倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:+4% Fモデルによる理論株価:3,989円
(5月30日 by 森田 青平) 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。