MCJ(6670 東証マザーズ)

2013/10/04

国内随一のBTO 方式のPC メーカー。パーツ卸売、書籍出版等を併営
収益力向上めざし、PC ショップ再編、複合カフェ事業進出等に取り組む

業種:電気機器
アナリスト:高坂茂樹

◆事業内容
・MCJ(以下、同社)は、BTO(受注生産)方式のパソコン(以下、PC)メー カーのマウスコンピューターやPC 専門店ユニットコム、PC 用基幹部品卸 売業のテックウインド等のグループ企業を束ねる持株会社である。
・13 年8 月に大型複合カフェ「アプレシオ」の運営会社を買収した。13/3 期のPC 専門店グッドウィル買収に続くM&A で、小売部門の再編、既存 事業に囚われない事業展開による、収益性向上策を推進している。

◆14 年3 月期第1 四半期実績
・14/3 期第1 四半期は前年同期比10.9%増収、17.4%営業増益だった。 国内市場が低迷する中、同社のPC 販売は好調であった。円安等により 売上総利益率は低下したが、リストラ効果等で営業利益率は改善した。
・営業外での為替差益発生等で経常利益の増益率は同30.2%に高まり、 また特別損失として不採算店舗閉鎖関連費用を計上したため、純利益 の増益率は同4.1%にとどまった。

◆14 年3 月期予想
・第1 四半期の好決算、複合カフェ事業買収を受けて、14/3 期について同 社は前期比0.3%増収(期初予想は1.9%減収)、29.6%営業増益(同 14.8%増益)へと業績見通しを上方修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、同社予想を上回る前期比 1.3%増収、38.3%営業増益を見込む。Windows XP のサポート終了や 予定される消費税引き上げを前にした特需を強めに想定した。

◆中期業績見通し
・15/3 期について当センターでは、XP 関連特需や消費税関連の仮需の 反動を懸念し、減収減益を予想する。16/3 期は緩やかな回復を見込む。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。