ジェイグループホールディングス(3063 東証マザーズ)

2013/07/12

業種:小売業
アナリスト::柴田郁夫

1.会社概要
・名古屋を地盤に「芋蔵」「ほっこり」など、13/2 期末現在で46 業態、91 店 舗の和食居酒屋やレストラン等を直営展開している。
・飲食事業以外では、ブライダル事業、不動産事業なども手掛けている。
・12 年9 月に持株会社体制へ移行し、事業領域拡充に向けた管理体制 の強化を図っている。

2.財務面の分析
・ジェイグループホールディングス(以下、同社)の業績は、09/2 期以降、 店舗数の増加ペースが鈍化したことにより、足踏み状態が続いていたが、 ボトルネックとなっていた人材確保に目処がたち、再び出店拡大に向け て舵を切り始めた。
・13/2 期決算は、新施設の稼働によりブライダル事業が伸長する一方で、 減価償却費負担が収益を圧迫し増収減益となった。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、新田社長のリーダーシップのもと、積極的な人材へ の投資によって培われた“人間力”と徹底した個店主義による“こだわり” によって形成されている。

4.経営戦略
・同社の成長エンジンは、地域中核都市への出店拡大と飲食事業を軸と した事業領域の拡充である。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、16/2 期までの売上高の年率成長率を10.9%、 同じく営業利益については106.6%を予想している。主力の飲食事業が 出店拡大により伸長するとともに、ブライダル事業も既存施設の稼働率 向上等により増収に寄与する見通しである。また、増収効果による固定 費吸収等により増益も確保できると見ている。
・現在の株価は割安感に乏しい水準と思われるが、中期的に見て妥当と 思われるバリュエーション水準として、EBITDA倍率7 倍を想定している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。