ノーリツ(5943)回復軌道
2025/09/19
ガス・石油給湯機器の製造・販売を中心として内外で事業を展開しているノーリツの業績動向が回復軌道を示し始めている。2025年12月期に向けては当初の会社予想の前提を上回る損益向上が達成される方向性にある模様である。期初からの価格改定に伴う寄与に加えて、国内においては高付加価値商品や環境配慮型商品を中心とする販売台数の増加に伴う増収効果が発生している一方、海外においては中国での損益分岐点を引き下げていく施策が奏功している。ただし、下半期(7-12月)に向けては追加関税に伴う影響や中国における市況動向などを見極める必要があることから当初の会社予想は据え置かれている。一方、「サステナビリティ経営の推進」に積極的に取り組んでいる同社においては、環境配慮型商品や社会課題解決型商品の開発及び拡販に注力することを通して、カーボンニュートラルや社会課題への対応を強化していく方針が打ち出されている。例えば、ヒートポンプ技術(空気や水などの熱エネルギーを移動させて効率的に加熱・冷却を行う技術)と高効率ガス給湯機を組み合わせた商品の開発及び拡販に注力しているとのことである。「2030年ありたい姿」としては、こういった環境配慮型商品に関して国内で販売構成比90%(2023年:40%)を達成し、2018年との比較で販売した商品によるCO2排出量を30%削減することが標榜されている。

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