6月10日の米国株式市場では、ダウ平均構成銘柄であるマクドナルド[MCD]の株価が、アナリストによる投資判断の引下げを受けて1%超下落しました。引下げを行ったアナリストは、米国で肥満症治療薬をダイエット目的で使用する人が増えており、それに伴いマクドナルドの売上が減少する可能性があると指摘し、同社の格付けを引き下げました。
市場では、アナリストによるレーティングの変更が株価に影響を与えることがしばしばあります。そこで今回は、アナリスト・レーティングの変化に着目し、ダウ平均構成銘柄の中から過去1ヶ月間でレーティングがポジティブに変化した上位5銘柄と、ネガティブに変化した下位5銘柄を抽出しました。
評価がポジティブに変化した上位5銘柄は、アイビーエム[IBM]、キャタピラー[CAT]、ゴールドマン・サックス[GS]、コカコーラ[KO]、ボーイング[BA]でした。一方、評価がネガティブに変化した上位銘柄には、前述のマクドナルド[MCD]に加え、CEOの突然の解任や通期業績見通しの撤回を受けて格下げとなったユナイテッドヘルス・グループ[UNH]のほか、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]、マイクロソフト[MSFT]、メルク[MRK]などが含まれます。また、現時点でアナリスト・レーティングの評価が最も高い上位5銘柄もリスト化しました。
なお、リストのアナリスト・レーティングは複数のアナリストの意見を集約して数値化したものであり、今後の株価パフォーマンスを保証するものではありません。市場環境や企業業績の見通しが変化すれば、これらの判断が見直される可能性がある点にはご注意ください。