今週の注目レポート (11月8日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●明和地所(8869)【 2+→2+】
「建築費高騰への対応策として注力中の流通事業が順調に拡大」
25/3期1Q(4-6月)決算は、売上高212.5億円(前年同期比51.2%増)、経常利益18.8億円(同2.8倍)。当初、前期に引渡予定だった2物件、200戸余りの期ずれがあったことを主因に大幅増収増益。注力中の流通事業も引続き好調に推移。1Qの分譲マンション用地の仕入高は想定売上高ベースで65.3億円(同47.7%減)にとどまったが、ウェルスソリューション(富裕層向け1棟販売)の仕入高が108.2億円(前年同期は6.9億円)と急伸したほか、70億円規模の短期転売物件の仕入れがあった。25/3期は流通事業が牽引して2桁増収見込みも、流通事業の人員増強などに伴う販管費増により小幅営業減益予想だが、期初予想に織り込まれていなかった上記の短期転売物件が今期に売却・計上されるとみられることや流通事業が強含みで推移していることから前期並みの利益を確保できるとみる。
予想ROE:8.2% PBR:0.7倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:-1%
株価(11/8終値):979円 Fモデルによる理論株価:1214円(11月5日by堀部吉胤)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。