今週の注目レポート (4月8日)

2022/04/11

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●VTホールディングス(7593)【 2+→2+】
「22/3期業績予想を上方修正(速報)」
5日、同社は昨年8月13日公表の22/3期計画の上方修正を発表。売上収益は前回の2,320億円→2,380億円、営業利益は同86億円→100億円、税引前利益は同161億円→175億円、純利益は同108億円→115億円へとそれぞれ予想を引き上げた。8月の期初予想上方修正以降、計画は据え置いていたが、2月時点の業績動向に加え、3月分の一部速報等を踏まえ見直しを行った結果、22/3期着地見通しは従来予想を上回る見込みとなったとした。計画修正により22/3期着地が厳しい事業環境下で2桁営業増益見通しから大幅営業増益見通しに転じた点はポジティブ。ただし、3Q累計で書入れ時の4Qを残し通期営業利益計画の78.3%を達成、通期着地の計画上振れは市場で想定されていたとTIWはみるため今般の計画修正の株価への影響は限定的と考える。
予想ROE:23.0% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:-45%
株価(4/8終値):467円 Fモデルによる理論株価:540円(4月6日by高田悟)

●ネクステージ(3186)【 1→1】
「1Qは大幅増収、大幅営業増益、22/11期は順調に発進」
TIWでは目標株価は前回の3,700円を維持し、投資評価「1」を継続する。その理由は、4日発表の22/11期1Q(12-2月)決算が中古車登録台数が前年割れとなる市況環境の下でも、既存店業績の順調な拡大等により大幅増収、大幅営業増益の好決算となったことがポジティブ、販売店の台当り利益の増加を図る一方で、販管費の適切なコントロール等により1Qの営業利益率を前年同期の4.5%→5.4%へ引き上げたことが評価できる、更には、TIWでは、1Qの順調な発進から前期比28.3%営業増益を目指す22/11期計画の達成の確度は高いとみること、足下の市場シェア、積極的な出店計画、適切な成長戦略(買取単独店の積極出店による仕入れ強化、整備工場数の拡大、ストックビジネス強化等)などを踏まえると当面、高成長局面が続くとみること、などによる。
予想ROE:25.5% PBR:4.5倍、来期予想PER:12.3倍、来期予想EPS成長率:37%
株価(4/8終値):2,277円 Fモデルによる理論株価:2,586円(4月7日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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