東京海上HD<8766>直近は短期的に上昇するものの、依然として方向感がないままボックス圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
8/6に第1四半期決算発表を迎える東京海上ホールディングス<8766>。昨年のコロナ・ショック後、4,000円台前半まで下落し、そのまま横ばいに推移していました。
その後、昨年末から上昇を開始し、現在は5,000円台前半でのボックス圏での推移が続いています。そして、直近は、短期的に上昇し、75日、25日移動平均線の両線を上抜けした位置にいます。
そのような中、第1四半期決算を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、5%以上の変動が上下合わせて11回見られます。また、下落時は、10%付近に到達したのは4回見られます。反対に、上昇時は10%以上が2回ありました。
これをふまえると、同社の株価はやや変動しやすい傾向があるでしょう。直近3年間は小幅の変動でありますが、それ以前の状況をふまえると、変動の大きさには注意が必要かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,579円
下値目安:4,912円
※7/26終値5,252円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.2%、下落幅は約6.4%と考えられます。よって、上値は「5,579円」、下値は「4,912円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近の高値付近に到達するので、そのまま上昇を期待したいところですが、3月につけた年初来高値には到達しません。それを考慮すると、引き続きボックス圏を推移するでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、株価の下位に位置している25日移動平均線を下抜けします。そうなると、短期的に下落傾向に突入する可能性があるでしょう。
そして、そこからは現在は5,200円を前後していますが、一段下がり5,000円前後のボックス圏を軟調に推移し、方向感を掴むのが難しい展開になるでしょう。
このように同社は、これまでの傾向をふまえると、株価が上がっても、下がっても再びボックス圏を推移し、方向感が乏しい展開が続くと考えられます。
それを考慮すると、どちらに株価が全く分からなく難しい状況とも言えます。ここは方向感が出るまで、無理に売買することなく、様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/8/4時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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