今週の注目レポート (2月9日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●デンソー(6902)【 1→ 1】
「トヨタグループ向け、グループ外向け販売がともに好調で業績は堅調」
18/3期3Q累計(4-9月)決算はトヨタ自動車(7203、以下トヨタ)グループ向け及びトヨタグループ外売上がともに増加し2桁営業増益となったことがポジティブ。再度上方修正した通期計画になお上振れ余地があり、さらには、トヨタ生産台数が大きく伸びぬ中でもADAS(先進運転支援システム)関連や電動化製品の受注増、グループ外への拡販、 M&Aなどにより19/3期以降も増収増益基調が続く公算が大きいことなどから投資評価は「1」を維持する。
予想ROE:8.8% PBR:1.5倍、来期予想PER:16.2倍、来期予想EPS成長率:9%
株価(2/9終値):6,440円 Fモデルによる理論株価:6716円(2月5日by高田悟)
●インテリックス(8940)【 新規→ 2+】
「環境変化への対応力を評価」
同社は中古マンション再生流通業界トップ企業である。中古マンションをリノベーションした後、リノヴェックスマンションというブランドでアフターサービス保証をつけて販売している。販売数は、全国新築マンションの供給戸数では10位の規模※を誇る。同社は、規模だけでなく変化に対して迅速な対応を強みとしており、業界での更なる強さを発揮すると期待し、カバーを開始した。
予想ROE:10.1% PBR:1.1倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:10%
株価(2/9終値):1,076円 Fモデルによる理論株価:1232円(2月5日by山方秀之)
●スズキ(7269)【 1→ 1】
「インド一本足打法からの脱却が着実に進む」
3Q累計の営業利益は前年同期比55.3%増の2,598億円となった。
インド、欧州、日本、インドネシアなどでの増加により四輪世界販売台数が同11.5%増の2,368千台となり過去最高となり、主力四輪事業利益が大幅に増加したことに加え、二輪事業黒字化、特機等の増益により大幅増益。通期営業利益計画の87%を3Q累計で遂行。計画据え置きは保守的。TIWは従来通り同社計画上振れを予想。
予想ROE:13.7% PBR:2.3倍、来期予想PER:13.7倍、来期予想EPS成長率:8%
株価(2/9終値):5,973円 Fモデルによる理論株価:5684円(2月6日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。