今週の注目レポート (3月24日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●大阪ソーダ(4046)【 2+→ 2+】
「17/3期TIW予想を減収増益に見直し」
3月23日同社を訪問し、事業環境をヒアリングした。TIWでは17/3期の業績は減収増益で着地すると予想。減収の要因は基礎化学品が市況悪化と円高により売上が伸びなかった、増益については、機能化学品全てが順調に推移し利益を押し上げていると見られるからである。基礎化学品の環境改善期待、投資評価「2+」を継続する。
予想ROE:8.6% PBR:1.1倍、来期予想PER:11.5倍、来期予想EPS成長率:12%
Fモデルによる理論株価:626円(3月24日by山方秀之)

●ケーヒン(7251)【 2+→ 2+】
「中国、アジア地域を中心とした数量増や体質改善により業績は堅調」営業利益は3Q累計が前年同期比5%増の179億円、3Q(10-12月)が同2%減の57億円となった。円高影響をアジア地域を中心とした四輪車製品の数量増や合理化効果で吸収し3Q累計は増益。堅調な業績に対し評価不足と考え、「2+」を継続する。
予想ROE:6.9% PBR:0.8倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:21%
Fモデルによる理論株価:3095円(3月24日by高田悟)

●太平洋工業(7250)【 1→ 1】
「プレス・樹脂製品は堅調、バルブ製品も上向く、通期計画を再度上方修正」3Q累計の営業利益は前年同期比16%増の63億円となった。円高、償却費や労務費増などの減益影響をプレス・樹脂製品及びバルブ製品2事業での物量増や原価改善効果などで吸収し2桁増益。3Q(10-12月)のみでも同様の傾向で同11%営業増益と堅調を維持。なお、3QのみではTPMS製品が欧州向けに上向きバルブ製品事業収益が従来から改善した。
予想ROE:9.6% PBR:1.1倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:5%
Fモデルによる理論株価:1933円(3月24日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。