今週の注目レポート (3月3日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●東プレ(5975)【 1→1 】
「プレス、冷凍車がともに堅調」
17/3期3Q累計(4-12月)決算では、1)主力2事業が揃って増益となった、2)プレスでは新規連結の東プレ東海(株)の収益改善や海外新拠点の生産向上、冷凍車を中心とした定温物流は高付加価値製品や中型車の販売拡大がそれぞれ増益に寄与した、などが確認できたことがポジティブ。
予想ROE:11.5% PBR:1.4倍、来期予想PER:11.4倍、来期予想EPS成長率:3%
Fモデルによる理論株価:3812円(2月27日by高田悟)

●クレスコ(4674)【1→1 】
「足下は改善傾向、上期の出遅れの挽回が進む」
3Q累計の減益幅が縮小、営業過去最高益更新を見込む通期計画達成が見えてきた、などがポジティブ。加えて、3Q受注残は前年を17%上回るなどデジタル変革を背景に顧客の引合いに衰えはなく、同社の成長余地は大きいとの従来からの見方を変える必要がないため投資評価は「1」を維持する。
予想ROE:15.5% PBR:2.3倍、来期予想PER:13.3倍、来期予想EPS成長率:10%
Fモデルによる理論株価:3186円(2月28日by高田悟)

●プロトコーポレーション(4298)【 2→ 2+】
「カーライフをトータルにサポートする基盤づくりが着実に進む」
3Q累計で通期営業利益計画達成も、費用期ずれや新サービスの認知向上、集客などで費用が嵩むため4Q(1-3月)業績は3Qから悪化する見込み。とはいえ、人件費増加が計画を下ぶれており、この分が残り、通期着地は計画を上回ると見る。
予想ROE:6.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:103%
Fモデルによる理論株価:2463円(3月1日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。